みつばの泉ちゃん
泉ちゃんは小学3年生。近所のお姉さんと並んでアイスを食べながら、お姉さんに小学生の頃に好きな子がいたかと聞く。泉ちゃんには二人いて、二人から嫌われていると言う。泉ちゃんは物おじしない、ちょっとおしゃまな女の子。泉ちゃんは人を和ませる。
泉ちゃんは期待通りに成長する。よく言えば自分を持っている、悪く言えば空気を読まない。泉ちゃんは必修活動で創作文クラブに入る。理由はじゃんけんで負けたから。それでも、クラブで出来た友達の小説を絶賛してたいそう喜ばれる。泉ちゃんは人の気持ちを動かす。
泉ちゃんは立派に大人の階段を登る。衣料品の店でバイトをして恋をする。彼氏と別れた次の日に別の男と付き合ったりもする。でも二股はしない。それが泉ちゃんのポリシー。泉ちゃんはバイト先のホープ。泉ちゃんは人を惹きつける。
物語は終盤まで泉ちゃんの周りの人の視点で描かれる。人の目に映る泉ちゃんは裏表がなく、心と口が直結している。それでも、吐き出される言葉には人を思いやる気持ちに溢れている。人はそんな泉ちゃんを好きにならずにはいられない。人から滲み出す出し汁のような人間味。小野寺史宜の世界。
最後に泉ちゃんは焼肉が好き
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