ぶっくま

あさのが読んだ本の備忘録

少女葬

『少女葬』/櫛木理宇

家出少女たちが向き合う社会の闇と運命の物語

弱者を吸い寄せる社会の闇

自由を求めた家出少女たちが向き合う厳しい現実

音もなくそっと忍び寄る分岐点

彼女たちはそれぞれの運命に向かって突き進む

信じたくはない、人間のおぞましい現実が

そっと目の前に置かれた

 

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書籍紹介

 

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陽だまりの彼女

陽だまりの彼女』/越谷オサム

気まぐれで風変わりだった中学の同級生

取引先にいた彼女と偶然に再会し交際が始まる

甘々な蜜月が続く中に置かれる

隠された秘密がありますよという伏線

最後の最後に明かされた秘密にですよねと納得しました

 

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センセイの鞄

センセイの鞄』/川上弘美

高校時代の先生と飲み屋で再会した女

記憶に薄かったはずの先生に好意を寄せてゆく

かつての先生と生徒という関係の間にある隔壁

大人となった女は歳の差をも余裕で受容する

静かなる文体の中に見え隠れする熱い心情

女性という生き物の奥深さを見た

 

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9月9日9時9分

『9月9日9時9分』/一木けい

夫に暴力を振われ、離別し心を病む姉

その夫の弟に恋をした妹の葛藤が描かれる

どうしてこんなことになったのか、誰が悪いのか

物語は答えのない回廊をひたすら彷徨い続ける

諦めずに信じた先に見えた微かな光

その光が真実であると信じたい

 

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ことり

『ことり』/小川洋子

小鳥と通じる言葉を持った兄と

その言葉を唯一理解する弟

小鳥を愛する兄弟の慈愛に満ちた日常が描かれる

雑音のない透明な空気の中で紡がれる言葉が

心を覆い尽くしじわじわと浸透してゆく

やがて満たされた心から温かいものが溢れ出した

 

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